僕が特別支援学校の教員免許状を手に入れた方法
特別支援学校の教員免許について
特別支援学校の教員免許は中高のように教科別ではなく、知的障害や肢体不自由など特別支援学校の校種(領域)別に分かれています。
普通校で勤務してると「情緒」の免許はないのー?と聞かれることがあるのですが、「情緒障害」の特別支援学校はないので対応する免許は存在しません。
2020年現在、存在するのは、特別支援学校教諭免許状の
・病弱者
・視覚障害者
・聴覚障害者
それぞれの教育に関する領域です。
また、それぞれに専修免許(大学院修了が基礎資格)一種免許(大学卒業が基礎資格)二種免許(短期大学卒業が基礎資格)があります。
車の免許だと二種免許が上位(タクシーやバスの運転手などのプロ用ライセンス)なのでちょっとややこしいですね。
僕が特別支援学校の教員免許状を手に入れた方法
僕は放送大学(https://www.ouj.ac.jp)で2種免許に必要な単位を修得しました。
放送大学には教職課程がないため、新規で教員免許をとることは出来ませんが、すでに教員免許を持っている方が「教育職員検定」という方法で教員免許を取得するために必要な単位を修得することが出来ます。「検定」というと試験を受けなければならない気がしますが、各種書類を揃えて都道府県教育委員会で手続きするだけです。
必要な書類や記入方法は各都道府県で違いがあると思うので書略しますが、放送大学では3年以上の勤務経験と合わせることで、特別支援学校教諭2種免許免許状(知的障害者・肢体不自由者の教育に関する領域)に必要な単位を揃えることができます。
詳細は放送大学のWebサイトに書かれていますが、上記2つの免許に必要な単位を半年で取得するのに必要な費用は
①科目履修生(半年在籍)の場合
入学金7,000+授業料(4科目)44,000=51,000円
②専科履修生(1年在籍)の場合
入学金9,000+授業料(4科目)44,000=53,000円
となります。
公立学校共済組合や私学共済に加入されている方は、各組合を経由して申し込むことで入学金が半額になるので、もう少し費用が抑えられます。
科目履修生の場合、単位認定試験で不合格だった場合に再入学する必要があるので、専科履修生で入学することをおすすめします。
※特別支援教育基礎論という科目は不合格者が多いです。単位認定試験のときにこの科目だけ受験者が一気に増えます。
教員免許の更新が近い方へ
学力に自信があって出来るだけコストを抑えたい方は、共済組合経由で科目履修生として入学、取得する免許を知的障害に絞ることで
入学金3,500+授業料(3科目)33,000=36,500円で必要な単位を揃えることが出来ます。
別途、教育職員検定の費用もかかりますが、教員免許の更新と大差無い料金で新しい免許をゲットできる(旧免許所持者でも手続きすれば有効期限が10年伸びます)のは大きなメリットではないでしょうか?
※放送大学で免許更新講習を受ける場合の費用は30,000円
注意点
自治体によっては特別支援学校の教員採用試験を受けるために特別支援学校の教員免許が必要ないところ(合格後○年以内に取得)もあれば、知・肢・病の3領域が揃っていないと受験資格がないところもあるのでご注意を。
視覚障害や聴覚障害の免許を目指す場合は、国立特別支援教育総合研究所(https://www.nise.go.jp/nc/)の免許法認定講習(無料)を受講し、試験を受けることで2種免許に必要な単位を修得出来ます。